11.6(月)
朝から労働。昨日18時頃には夕飯を食べ終わっていたからか、めずらしく朝から体調が良い。いつもよりイライラしない、集中できる。
一度帰宅して夕方からもう一現場。
帰りがけに、労働先の利用者さんのお婆さまが揚げたてのコロッケを持たせてくれる。目の前の公園でアルミホイルの包みを開いてかぶりつく。さくさくの衣にじゃがいもとひき肉がたっぷり包まれていてとても美味しい。心がほくほく。人が作ってくれたものって、とってもおいしい。
歩いて帰宅。
アマプラでフランシス・ローレンスの「コンスタンティン」を観始める。
11.7(火)
低気圧なのか身体がだるい。昼間は気温が27度まで上がったらしい。暖かいのは個人的には助かるけど気候どうなってってる。
15時頃起き出して、目黒シネマへ。カンパニー松尾監督のサニーデイ・サービスのドキュメンタリー映画をやっと観る。公開は7月で、とっくに上映終わっていたと思っていたら、Sさんがごく観たらしく、すごいいいから行こうよ〜と誘ってくれた。全国を巡ってロングラン上映。
めっちゃくちゃよかった。途中から右の目から涙がずっと流れてた。
好きにやんなよ。周りは本当に関係ないよ。自分の人生でしょう。
ここ数年腐って守ってきた心が、音楽というものがもつそのものにザブンとさらされた。呪いが少し溶けた。今、観たかったもの。今の私が必要としていたもの。
こんな気持ちもまたきっと忘れてしまうのかもしれない。覚えていたい。素晴らしかった。
Sさんと高円寺へ。Sさんとは長年の付き合いだし頻繁に会うけれど、映画を観て素直になった気持ちで、この日は近年のなかで最も率直に心をさらして話したように思った。お互いの言葉を素直に可愛く受け取った日。映画のマジック以外に考えられない。Sさんの結婚話の今年のあれこれを聞いて、目を丸くするなどした。みんな、いろいろあるんだね〜。
散歩しながら高円寺の表だったところをくまなく歩き、結局セイユー近くの居酒屋に入る。目の前のカセットコンロにぐつぐつお湯の入った小鍋が炊かれて、せいろがどんどん積まれていって、海老焼売やちまきがそこで蒸されてるのだった。おいしかった。
いい日だった。
11.8(水)
朝から労働。9.5時間。
サミットでいろいろ買い込んで帰宅する。夕飯を食べると途端に眠くなる。
ちょっとだけと思って布団に入って起きたら午前2時。お風呂に入って「コンスタンティン」を観終わる。2005年作。キアヌ・リーブスがめちゃくちゃ良い男なのはいうまでもないけど、ピーター・ストーメア演じるルシファーを筆頭にサブキャラが光っているのが良い。エンドロール後の演出が憎いね。
劇団の先輩BからひさびさにLINEが来る。サーフィン始めたり、バイクの大型免許を取ろうとしていて、欲しいバイクも決まってるみたい。いいね。Bは劇団を辞めてしまっても、私にとって永遠に看板女優。連絡がうれしい。
11.9(木)
夜勤。夜勤前に部屋の掃除をしようと午前中に起きるも昼飯を食べたらまた眠ってしまった。
ブックオフでオンラインで頼んだ本を受け取る。
外はパリパリ中は柔らかという食感が酸っぱさと相まって癖になってついついHARIBOのグレープフルーツグミを一気食い。
11.10(金)
夜勤明け。平野啓一郎「空白を満たしなさい」読了。ゴッホの自画像(実は後々違う事が分かる)が装丁に使われているのが印象的な一冊。
自分を殺しているのは一部の自分自身、死にたいと思っている自分を消そうとせず見守ってやれ、この人と一緒にいる時の自分が好きだと実感したら、その自分を大事にスペースを大きく取ること。
死ぬ事が悪いことだとは思っていない私にも沁みる一冊だった。
末井昭「自殺」など、自殺にまつわるものを最近よく読んでいる。
今夜から寒くなるらしい。衣替えもしないなと思いながらも惰眠を貪り21時近くに起きる。
かさばってスペースを取るスーパーの袋をYouTube見ながら四角に畳んでみる。簡単だしすっきりするしこういう単純作業は嫌いじゃない。
お風呂に入りながら夏のサンダルを手洗い。
英会話アプリ、スパークバディで20分ほど勉強して、稲垣えみこ「寂しい生活」を読みながら1時就寝。
11.11(土)
朝4時に目が覚める。サニーデイのDANCE TO YOUを聴いていつの間にかまた寝ている。
7時半起床。12時間労働。
労働現場近くのセブンイレブンで溺死ジャーナル711をプリントアウト。
銭湯。第二宝湯。清潔でお洒落で絵師の描いた富士山の壁画もあり、素晴らしい銭湯だった。労働帰りにさっと寄れるように、いつも簡単な銭湯セットをリュックに入れて持っておこう。
急に冬が来てしまった。裏起毛のパーカーだけじゃ寒い。
呪詛の言葉がまた、ふと口から漏れる。
考えたくない人の事を考えなくてよかった数日がきもちよかった。
サニーデイの映画を観て、三年間藁人形を叩き続けていた肩をポンポンってされてハッ!となった気持ち。薄れていくのはわかってるけど、完全に消えもしないさ。大丈夫。
どんな気持ちも、消そうとやっきにならない。見守ってあげる。
睡眠薬と、良質な睡眠に効くと言われているらしいグリシンを飲む。
11.12(日)
目覚まし前9時に目覚める。
グリシンのおかげか?まだ分からない。しばらく続けよう。
寒くて布団から出られない。
昼から労働。裏起毛パーカーの上に、労働先でお下がりでもらった軽いダウンジャケット。黒いし汚れを気にせず着られるので労働にはもってこい。
夜は銭湯へ。高砂湯。昔ながらの天井が高く、スペースをゆったり取ってある地元民御用達の銭湯といった風情。男湯から明るい喋り声と笑い声に明るい気持ちになった。帰って洗濯。
遠藤周作「わたしが・棄てた・女」を読み進めている。